金型事業
金型とは、製品を生産するための金属製の型です。たい焼きの型をイメージすると分かりやすいです。この型があるおかげで、同じ品質の製品を効率よく、速く、たくさん作ることが可能です。例えば「打ち抜き金型」は、金属の板をクッキーの型抜きのように特定の形にくり抜きます。スマートフォンや自動車の精密な部品作りに不可欠です。
また「粉末冶金(ふんまつやきん)金型」は、金属の粉を型に入れて高圧で押し固め、焼き上げて部品を作ります。自動車のエンジンに使われる歯車など、複雑な形状の製品も精密に製造できます。このように金型事業は、さまざまな工業製品の土台となる部品を生み出し、日本のものづくりを根底から支える重要な仕事です。



部品加工事業
部品加工とは、金属などの材料を削ったり磨いたりして、機械や装置で使われるパーツを作り出す仕事です。中でも、当社の精密部品加工は、目に見えないほどの小さなズレも許されない、極めて高い精度が求められる分野です。その精度は1/1000ミリ(ミクロン)単位で、髪の毛の太さよりも遥かに小さい世界です。
この技術は、スマートフォンやPCの脳である「半導体」を製造するための装置や、高画質なカメラ、医療用の内視鏡といった「光学製品」に欠かせません。最先端の分野では、部品のわずかな誤差が製品全体の性能を大きく左右するため、超精密な加工技術が必要不可欠なのです。精密部品加工は、現代のハイテク技術を影で支える、まさに「縁の下の力持ち」と言える重要な仕事です。



商社事業
当社は部品加工会社でありながら、商社事業も持っています。当社の持つ商社事業は、お客様の多様なニーズに応えるため、自社の技術と協力企業の専門技術を組み合わせ、一つの窓口で提供する仕組みのことです。
例えば、自社で精密に「削る」加工を行った部品に、「メッキ」「塗装」「熱処理」といった異なる技術が必要な場合、それぞれの専門技術を持つ協力企業のネットワークを活用します。お客様はあちこちの会社に頼む必要がなく、その会社に任せるだけで、複数の加工が施された完成品をワンストップで手に入れることができます。
これは単なる仲介ではなく、多くの会社の技術力を結集して、一社では難しい「付加価値の高い部品」作りを実現する取り組みです。お客様のあらゆる課題を解決する「技術のコーディネーター」のような役割を担う事業と言えます。


